速さと時間から道のりを求める

速さの意味が分かった太郎くんたち、今回はもう少し先に進みます。

先生 先生

「速さとは1分間や1時間のような単位時間に進んだ道のりのことだというのは分かったね。 人や乗り物などの速さが分かったということは、単位時間にどれだけ進めるかが分かったということになるね。 それでは、次の問題を考えてみよう。」

花子 花子

「分速80mっていうことは、1分間に80m進むっていうことですよね。 ていうことは、5分だったらその5倍進めるから、80×5=400で、400mじゃないかしら。」

太郎 太郎

「ぼくも花子さんと同じ考えです。 時間が多くなるってことは、それだけ遠くまで行けるってことですよね。」

先生 先生

「その通り、よく分かってるね。同じ速さで歩いていても、歩く時間が長ければ長いほど道のりも長くなる。 普段の生活でも実感していることだから分かりやすいね。 それじゃあ、次の問題ははどうだい。」

太郎 太郎

「もう余裕ですよ。90×3=270で、270kmでしょ。」

先生 先生

「いいね。それじゃあ、これはどうかな。」

花子 花子

「あ、雷の問題だ。この前雷がなっていたときにお母さんが教えてくれたわ。 光は一瞬で伝わるけど、音は少し時間がかかるから、雷の音は光より少し遅れるんだって。」

太郎 太郎

「花子さんのお母さんよく知ってるね。」

花子 花子

「算数と理科が得意だったらしいわ。 いつか私の方がお母さんに教えてあげられるようになりたいの。 この問題の答えは340×4=1360で、1360mですよね。」

先生 先生

「正解です。ところで花子さんのお母さんは光が一瞬で伝わると教えてくれたんでしたよね。」

花子 花子

「でも、本当は少しだけ時間がかかるって言ってました。」

先生 先生

「そうなんだ。実は光にも速さがあってね。およそ秒速30万kmなんだな。 これは1秒間で地球を7周半する速さということになる。 音に比べたらものすごく早いので、さっきの問題では一瞬で伝わると考えてもよかったんだね。」

太郎 太郎

「光って一瞬で伝わると思ってた。光にも速さがあるんだ。これは新発見だ。」

先生 先生

「今回のポイントをまとめておくよ。」

速さの意味が分かっていれば、道のりの求め方も簡単に分かる

道のりの求め方は先生にとっても生徒にとっても割と楽なところです。 1分間に進む道のりが80mなら、5分だったら80mの5倍進めるというのは、だれでも感覚的に理解できることです。 でも、速さとは何なのかということをよく理解できていない人は、「道のりってどうやって計算するんだっけ。」となってしまうこともあります。 何事も基本をしっかりつかんでおくことが大事なのです。